国立新美術館で開催中の「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」に行ってきました。期間は2023年11月 1日(水) ~ 2023年12月25日(月)です。
素人は何も語れないので、写真に語ってもらいます。
《Gravity and Grace》という作品です。フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの箴言集『重力と恩寵』に由来するそうです。素材には鉄、ウレタン塗装、ステンレススチール、LEDライトなどが使われているみたいです。とてもきれいですが、実は、最大84万ルーメンにも達する強烈な光に吸い寄せれられる人々の姿を通じて、エネルギーに過度に依存した今日の社会を批評しているそうです。
こちらは《Liminal Air SpaceーTime 真空のゆらぎ》という作品です。ポリエステルの布にファンで風をあてて揺らめかせ、ライトで照らしています。大巻さんは、ビニール袋が水たまりに落ちて、沈んで見えなくなったのを目撃した経験から、「見えていないけれど存在するものがある、あるいは逆に、見えているものは実際にはそれとは違うのではないか」と考えるようになったそうです。
他にもドローイング(水彩、色鉛筆など)や映像作品、RCペーパーを用いたフォトグラムなど複数のすてきな作品がありました。
帰路はいつもの風景と違って観えました。美術館はいいですね。ちなみに、この国立新美術館には、新海誠監督の映画『君の名は。』で、奥寺先輩と瀧くんがデートでランチをしていたカフェがあります。お休みの日にぜひ足を運んでみてください。期間は2023年11月 1日(水) ~ 2023年12月25日(月)です。
書籍はこちらです。大巻伸嗣 真空のゆらぎ [ 大巻 伸嗣 ]